本革のお財布や小物などをお持ちの方で、「メンテナンスを何かしなければいけない」とお思いの方はいらっしゃいませんか?
やはり「本革」ですので、人間と同じで乾燥したりするのでたまにはオイルアップも必要です。実際にろんべえが使っているオイルや方法、また雨に濡れてしまった場合の対処法も紹介しますね。
とはいえ、実は、本革には油分が多く含まれているので、それほど気にする必要はないんです。
本記事を読んでいただき、大切なお気に入りの革製品を長く使えるようにメンテナンスしていただけたらと思います。
⚫️本革のメンテナンス(手入れ)は「使うこと」
こう書くと、「なんだ、メンテナンスなんて必要ないじゃないか」と思われるかもしれませんが、そういうわけではありません。使わないとどんどん乾燥していくということです。使うことによって、人間の手の脂が革に移って、それがメンテナンスになります。ですので、よく使うお財布や小銭入れ、スマホケースなんかは十分にお手入れできているということになります。特にハンドクリームを塗られている方の革製品は、ツヤツヤになっていると思います。過去にハンドクリームを毎日使っている方の本革の手帳を見たことがありますが、特にお手入れはしていないということでしたが、見事なまでにツヤツヤでしっとりと滑らかな状態でした。毎日、触るだけで十分なんだなということを感じました。
ただ、人間と同じで、毎日エアコンの中で毎日過ごしたり、冬場の乾燥が気になるときは、革製品も同じで乾燥してきます。そういう時は、オイルアップが必要です。
⚫️乾燥してきたらオイルアップが必要
革の表面が乾燥してきたら、オイルアップしてメンテナンスしてあげましょう。ツヤがなく、カサカサしていたり、ひびっぽくなってきたらオイルアップのタイミングです。
頻度としては、半年に1回くらいで十分かと思います。あまり頻度が多いと革のコシが無くなって、柔らかくなり過ぎたり、ツヤも無くなってしまいます。
自分も過去にオイルアップし過ぎて、そうなってしまった事があります。その後、何もせずにいたら戻るかなと思っていたのですが、数年経った現在でもクタクタのままでツヤもないです。(あまり使っていないということもあるかと思いますが)
定期的なオイルアップで革の状態がよくなり、長持ちします。せっかくの革製品ですから長く使っていただきたいですよね。
⚫️オイルアップのやり方はニートフットオイルと乾拭き
自分の場合は、「ニートフットオイル」という革専用のオイルを使っています。(それほど高価なものではありません。)
過去にサラダ油とオリーブオイルを使ってみたらどうなるだろうと試してみましたが、やっぱりダメでした。色味は濃くなりましたが、ツヤとコシがなくなり、ヨレヨレというかクタクタになってしまいました。
オイルアップのやり方は簡単です。
準備として、財布であれば、お金やカードを全部出してホコリなどを取り除きます。(ブラシがあればいいですが、なければ何でもOKです)
そして、ハギレの布(古いTシャツやハンカチなど)にニートフットオイルを少し含ませて、サッと満遍なく拭いていきます。最初に拭いたところに多くオイルが入り過ぎますので、全体に同じようにオイルが行き渡るように拭いていきます。折れる部分や、角の部分はしっかりとオイルを入れた方がいいかと思いますが、くれぐれもオイルの入れ過ぎには注意が必要です。オイルアップができたら1時間程度置いて馴染ませます。
これでオイルアップ完了です。
なんですが、自分の場合は、その後乾拭きしています。
乾拭きすることによって、表面が整ってうっすらとツヤが出てくる(何となくツヤが出てきたかなー、くらいです)ので、オイルが馴染んだ後にコーティングされたようになり、経年変化が一歩進みます。そうなればメンテナンス終了です。
⚫️シミや傷の消し方は一旦濡らす
そもそもですが、本革は、「雨などの水に弱い」「傷が付きやすい」とか言われますね。
確かに、雨などの水が付くとシミになります。そして、バッグから出す時や財布からカードを出したりする時に自分の爪で傷を付けてしまうこともよくあります。
というような、よくある雨などで濡れてしまった場合の対処法を紹介します。
そんな場合は、水で濡らした布を固く絞って、ザッと一気に全体を拭いてしまうという方法をおすすめします。ウェットティッシュでも構いません。
一旦、濡らしてしまうという方法ですが、これがかなり効果的です。(汚れも取れますし、1石二鳥です)その後、数時間程度しっかり乾燥させてオイルアップすれば、ほとんどのシミは消えるはずです。傷もある程度消えますよ。
濡らしすぎとオイル入れ過ぎは要注意ですが、水濡れのシミを消すにはこれが一番手っ取り早いですね。(経年変化でわからなくなってしまう、というのもありますが。。。。)
ただ、こう書くと逆になってしまいますが、ろんべえ的には、シミや傷など、過度にあまり気にしないで頂きたいとも思っています。
そりゃ、土砂降りの雨の中で自動販売機のジュースを買うときに何も気にせずに、びっしょり濡れた手で財布を出したりとかはちょっとどうかなと思いますが、「少しくらい濡れたって」、「ちょっと傷がついたって」いいじゃない。なんてことも思ったりしています。
⚫️最後に
元々、本革には油分が多く含まれているので、あまりメンテナンスは必要ないのですが、やはり乾燥すると劣化が早くなりますので、半年に1回程度の定期的なオイルアップが必要です。これにより、革の状態がよくなり、寿命も伸びますし、より愛着も沸きます。
使えば使うほど馴染んできて、メンテナンスして愛着が湧いてきた「自分だけの革品」って最高の相棒です。
そんな「本革」を使って全て手縫いで作った革製品を育ててみませんか。
それでは今回はこの辺で。