RonbeyCraftでは、本革を使って財布や革小物を作っています。
革を切るところから、縫い穴を開け、ひと針ずつ手で縫い上げるところまで、すべて自分の手で作っています。
抜き型やミシンは使っていません。
もちろん、抜き型を使った方が早いし、ミシンを使った方が効率もいい。
それは分かっています。十分、承知しています。
でも、やっぱり自分の手で作りたいんです。
革包丁で一つずつ裁断して、縫い穴を一つずつ開けて、ひと針ずつ縫っていく。
めちゃくちゃ時間はかかります。
でも、少しずつ確実に革製品が出来上がっていく、この時間が好きなんだと思います。
そして、RonbeyCraftの革製品は、できるだけシンプルに作っています。
便利だからといって、何でも付ければいいとは思っていません。
ポケットや仕切り、ファスナーやボタン、は本当に必要なのか。
無かったらどうなる?
こっちの方がカッコよくないか?
「僕がいらない」と思ったものは付けません。
だから、人によっては少し不便かもしれません。
でも僕は、使いやすさだけが革製品の魅力ではないと思っています。
多少不便でも、なぜか使いたくなる。
気づけば毎日手に取っている。
そして、気づいたら10年使っていた。
そんな革製品を作りたいと思っています。
使っている革は、主に昭南皮革の多脂ベンズ。
ワイルドなのにもっちりときめが細かく、手触りもしっとりとしていて、堅牢さと優しさのある革にホレました。
新品の革もいいですが、僕は使い込まれた革が大好きです。
手で触って、陽に当たって、傷が入って、色が濃くなり、艶が出てくる。
少しずつ「自分のもの」になっていく。
もう、相棒ですよね。
使う人によって育ち方が違うので、正解も間違いもありません。
綺麗に使ってもいいし、傷だらけになってもいい。
僕は、革製品は使ってこそだと思っています。
誰にでも使いやすいものを作りたいわけではありません。
たくさん売れるものが、最高だとも思っていません。
「やっぱ、これイイよな」
ってニヤッとするものを作りたい。
そんなことを考えながら、今日も小さな工房で革を切って、ひと針ずつ縫っています。
