みなさん、ナチュラルの本革財布などを購入した際に、「早く使いたい!」「経年変化を楽しむんだ!」と、中身を入れ替えてすぐに使ってませんか?
わかりますよ!、その気持ち!。
でも、そのすぐ使いたい気持ちをグッとおさえて、まずは最初に「日光浴」させることをおすすめします。
「え?革製品に日光浴?」
と、思われるかもしれませんが、革の強化や、経年変化の楽しみにも繋がるんですよ。もちろん、そのまま使っていただいても何の問題もありません。ゆっくり経年変化を楽しみたい方は日光浴させずに使っていただいて結構です。
でも、経年変化が顕著に現れるナチュラルの本革ですから、「育てる楽しみの一つ」として「日光浴」を推奨します。
今回は、そんなおすすめの「日光浴」のメリットとデメリット、そして、ろんべえが実際にやっている方法を紹介いたします。
⚫️日光浴のメリットは革が強くなり、自分だけの経年変化を楽しめる
革の経年変化は脂の吸収と紫外線にさらされることで進んでいきます。ゆっくり時間をかけて育っていくんですが、最初にある程度日焼けさせることで革の表面に変化が生まれます。何というか、表面の組織がギュッと詰まって目が細かくなり、全体的にハリがでます。革の強度が増している感じですかね。
この目が詰まる感じがとても好きで、日光浴をオススメしているところです。上手に日焼けできるとシミや傷もつきにくくなります。
また、一番わかりやすいのが色味です。人間の肌と同じでいわゆる「日焼け」ですが、日光浴により色味が濃くなり経年変化が分かりやすく進みます。革にダメージを与えることなく少しづつ日焼けさせて、綺麗なアメ色に育てる経年変化(いわゆるエイジング)を楽しんでいただけたらと思います。
何もせず、普通に使うことでも経年変化は進みますし、全く問題ありません。
しかし、「日光浴をさせる」という行為が、自分の革製品に対して「育てているという楽しみ」を生み出しますので、愛着が倍増すること間違いなしだと思っています。
⚫️ろんべえオススメの日光浴のやり方は「直射日光を避けて置いておく」
そんな本革の日光浴ですが、「どこでどれくらいやればいいの?」という話になりますよね。
ろんべえのやり方としては、直射日光を避けて影にならないところを選んで置いておきます。置いておくだけだと影が入ったりすることもありますし、表と裏が同じように日焼けするよう、こまめに裏返したり、移動させたりしながら、日にあてておくというやり方です。ちょっと気を使わないといけませんが、これも楽しみの一つです。満遍なく全体的に日焼けするよう、ニコニコしながらやってみてください(^^)
ろんべえの場合は、1回につき表1時間・裏1時間くらいでやっています。一気に長時間日焼けさせると革のダメージも大きくなりますし、両面2時間を何日かに分けてするのがいいかと思います。当然、季節や時間帯によっても違いますから、革の様子をみながらやってみてください。
心配な方は部屋の中の窓辺に置いておくのもアリだと思います。突然の雨の心配もありませんしね。
⚫️日光浴のデメリットは「やり過ぎた場合に戻れません」
先ほども書きましたが、真夏の直射日光で何時間も焼いてしまうと、革へのダメージが強過ぎて台無しになってしまう可能性があります。
「少しづつ日光浴させていくのが大切」です。
夏場の暑い日に、「今日はよく焼けそうだ」と一気にやりたい気持ちは分かりますが、やらない方がいいですね。めちゃくちゃ危険です。当然、人間の肌と同じで夏場の方が良く焼けますが、真夏の直射日光はパワーが強すぎるので間違ってもやらない方がいいです。カラカラになってしまったり、最悪の場合はヒビ割れを起こしてしまいます。一発でアウトの可能性があります。
ここで、少し脱線しますが。
その昔、夏にバーベキューしている時に、「ちょうどいいやんか!バーベキューしながら日焼けさせるんだ」!」と使っていない椅子の上に置いておいたんです。そして、ある程度時間が経ってから裏返そうかと見た瞬間!知らない間にバーバキューの脂がバンバン飛んでしまっていて、脂で豹柄みたいになってしまったことがありました・・・・・。直射日光のダメージとは関係ないですが、こういうこともありますのでご注意を。
⚫️日光浴をせずに育てた場合との違いは色味のメリハリ
日光浴させると、日に当たっている場所とそうじゃない場所でハッキリと色味が変わります。クッキリ分かれますので、その後使っていっても、その差は埋まらないまま、メリハリの効いた色味のままで育っていき、日光浴させたんだというのは分かる人には分かると思います。
例えば、蓋付きのコインケースで蓋を閉めた状態で日焼けさせた場合、蓋で隠れている部分は当然焼けません。クッキリと水着の跡のようになります。これがいいと思う人とそうではない人に別れると思いますが、そうなるということを事前に知っておいてください。
ちなみにろんべえは、水着の跡のように日焼けさせる方が好みです(^^)
日光浴させていない場合は、数年経つと結果的に日焼けさせた場合と同じように育っていきますが、全体的に同じように変化していく感じです。でも、少しづつ革の経年変化を楽しみたい方であれば、わざわざ日光浴させずにゆっくりと育てていただけたらと思います。それも楽しみ方の一つです。
⚫️まとめ
正しく日光浴させると、革の表面が引き締まりハリが生まれて色味が濃くなり経年変化が進みます。
やり方は簡単。直射日光が当たらないところに置いておくだけです。満遍なく日焼けできるようにしてあげてください。
使い方は人それぞれですし、育て方もそれぞれです。「へえ!こんなに変わるんだ!」と自分だけの育て方に興味のある方は「日光浴」オススメですよ。
自分だけの育て方で経年変化させた本革は、愛情がたっぷり注がれて育っています。「自分で育てた感」をより味わいたい、そういうのが好きという方は是非「日光浴」をしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。