本革の経年変化が大好きと言いながら、自分で一番長く使っている革製品は何か?
それは、「キーケース」です。
このキーケースの使用期間は長いですねー。いつ作ったかは明確に分かりませんが、レザークラフトを初めて1年とか2年目で作ったと思います。細かく見てみると、当時の作り方や今とは違う道具で作っていたりするのが分かって楽しいですね。
それでは、詳しく紹介したいと思います。
⚫️外観
レザークラフトは2012年から始めており、始めて間もない頃に作っていると思いますので、推定使用期間は約10年かと思います。
何枚か写真を載せますが、どうでしょうか、このエイジング。見事な経年変化ですね。
ただ、腰に鍵類をぶら下げるようになってからは、使う頻度は減ってきてカバンの中にいることが多くなってきています。メンテナンスは年に1回くらいニートフットオイルでオイルアップしてます。特に劣化はしておらず、まだまだ良い感じに育っていきそうですね。
当時は、何かを参考にしないと作れなかったので、このキーケースは某レザークラフトショップのものを参考にして作っています。
使用頻度が少なくなったとはいえ、このツヤと深みのあるコッテリとした色味はたまらないですね。これからも使い続けること間違いなしです。
⚫️今とは違う作り方
レザークラフト歴12年ですので、道具や作り方も変わってきており、今の作り方と違うところが3つあります。
まずは、コーナー部分のカットの仕方です。当時は丸く裁断するのが難しかったので、5ミリ5ミリで四角くカットしています。それはそれで悪くはないのですが、今は丸くしています。
2つ目は縫穴の開け方です。当時は「菱目打ち」という道具で穴を開けていました。フォークのような形をした道具で、木づちで叩いて穴を開けます。それでも特に問題はないのですが、音が大きいのと穴の間隔を調整するのが難しいこと、後、自分の理想とする縫い目とは違う感じだったので、試行錯誤した結果、現在では「菱ぎり」という道具で1個づつ開けています。
最後は、糸です。過去に一度縫い直しているんですよね。作った当初は麻糸を使っていました。ほつれてきたのでロウ引きの糸で縫い直したと記憶しています。現在は、「ビニモ」という糸を使っています。
今との違いはそんなところですかね。よくジーンズで何年モデルとかありますが、そんな感じかもしれません(^^)
⚫️失敗したこだわり
「こだわり」というか、「こうしたかった」というのがありました。
飾りというか、外側のコーナー部分に貼っている革ですが、キーケースを開いた時に戦国武将の伊達政宗のカブトの感じにしたかったんです。左右非対称のヤツです。名前は分かりませんが、あれです。でも、こうなってしまって・・・・。
作った時も「あれ?」って感じでした。まあ、自分だけにしか分からないですし、まあ良いかということで、そのままにしています。自分的には「逆政宗」って呼んでいます(^^)
⚫️最後に
本革の経年変化大好き人間のろんべえですが、一番長く使っているのは今回ご紹介したキーケースです。約10年使っています。糸の縫い直しを1回したのと、定期的なメンテナンスは年1回のオイルアップ程度です。ツヤツヤのコッテリしたアメ色に育っています。
今とは違う作り方となっていますが、それも時代を感じさせるビンテージのようなもので歴史があって面白いですね。RonbeyCraft 〜年モデルみたいな(^^)
これからも使い続けることは間違いありませんし、最低でも後10年は使うでしょうね。20年後のキーケースを紹介できることを楽しみにしていてください。
それでは今回はこの辺で。