ウォレット

ゾウさんの財布 〜まさかのトラッカー〜

 見ていただいた方が早いかと思います。

 このインパクト、そして存在感。
 外側の青い凹凸の模様のある革が、「象革」です。
 以下にネットでよく書かれている象革の説明を要約します。

 主に希少動物から取れる革を「エキゾチックレザー」と言いますが、その中でも輸出入が制限されている象革は非常に希少価値が高く、独特の表情と手触りが人気の高級皮革です。

 ということで、要は、珍しくて高級な革です。

 その象革で何を作るのかいろいろ考えましたが、1番好きな財布に決めました。
 そうです、1950年代にアメリカのトラック野郎たちが使い始めたとされている、トラッカーウォレットです。象革でトラッカーウォレットって、あまり無いのではないでしょうか。
 しかも、今回の象革は、クリスタルブルーと言われる色で、パール系の青を手作業で染めているという手の込んだ革となっています。
 写真でお伝えするのが非常に難しいのですが、象革特有の表面の凹凸とグラデーションというか、独特の模様と色味がワイルドさと高級感を醸し出しています。
 限られた大きさしか残っていませんので、型紙を「ああでもない」「こうでもない」とやりくりしながら、ロスの無いよう型取りしましたが、ミドルサイズのトラッカーでフタ部分が長いタイプ2点と、短いタイプ1点を作ることができました。

 象革の内側に薄い黒の牛革を貼ることも考えましたが、高級感が出過ぎてしまうと思いました。自分の中で、トラッカーウォレットとは、どこか野暮ったいというか、ワイルドさが欲しい。言い方は難しいですが、ある種のチープ感があるのがカッコイイと思っています。ですので、内側に1ミリとかの革を貼ると高級感バッチリの、まさに象革財布!スーパーエレガントなトラッカー!に仕上がってしまいます。それはそれで、決して悪いことではないのですが、自分の求めている財布では無いというか、希少で高級な象革をあえてペラッと惜しげもなく使った、遊び心のあるトラッカーにしたいなと。というか、そもそも「象革をトラッカーに使う」というのが楽しいですよね(^^)

 インナーは黒のヌメ革を合わせることにしました。構造としては、スタンダードなトラッカーウォレットから少し薄くしたタイプ(2層式)としています。一般的な3層式の内装でも良いのですが、個人的に薄くしたタイプが好みだからです。薄くしたからといって、容量が大きく減るわけではなく、フリーポケット2箇所・カードポケット1箇所・ファスナー付きポケット1箇所があり、十分な収納力はあります。

 是非、グズグズのクタクタになるまで使い倒して欲しいです。ケツポケットに入れて、踏みまくって欲しいですね。
 これは不甲斐ないのですが、自分で使ってないので、数年使うとこうなりますという経年変化を実証できていないのが申し訳ないです。
 でも、あの象です。
 アフリカの過酷な環境で生活している、あの象です。薄くてヤワな革であるわけがありませんよね。分厚く強くタフな革であることは間違いありません。
 そんな、ゾウさんで作ったトラッカーウォレットです。
 おそらく、次にオーダーが無い限り象革を仕入れることは無いでしょう。
 数量限定の今回限りというヤツです。
 BASEにて販売しております。
 よかったら見てやってください。

 それでは、今回はこの辺で。