オーダーメイドも随時受け付けておりますRonbeyCraftです。
先日も女性からポシェット、いわゆるミニショルダーバッグのオーダーを頂きました。自分で言うのもアレですが、結構よく出来たと思っています。作製するにあたり、初めてのことややって良かったこと、勉強になったことなどいろいろありましたので、記事にして紹介したいと思います。
⚫️オーダー内容
連絡いただいたオーダー内容として、入れるものは財布・ハンカチ・ティッシュ・スマホ・鍵・エコバッグで、縦長でボタン、色は黒です。
その他はおまかせということでした。
燃えるぜーーー!って感じですね。
⚫️やって良かったこと
ポシェットを作るにあたり、まずは型紙から始まりますが、その前にイメージ図からです。使う時のイメージや肩に掛けて歩かれているところなどを想像しながら絵を書いていきます。
その時に、インナーに仕切りというかポケットを付けようと考えていました。そこで、書いた絵をスマホで写真撮って、
「こんな感じで考えています」
という連絡をしたんですが、送って良かったです。
「仕切りはいりません」
とのことでした。
もう少しで縫い付けてしまうところでした。いやあ、手戻りにならなくて良かったです。と言うのも今回のポシェットの外装は1枚革ですので、縫い付けてしまったら全部ダメになります・・・。
いやあ、事前の確認は重要だと改めて感じました。聞いて良かったです。
ここで、完成写真を載せておきます。
可愛いですよね。
⚫️初めてのこと
今回、自分の中で初めてのこととして、マグネットボタン・このタイプのマチ・ショルダーストラップです。
マグネットボタンについては、取り付け方をどうするかまあまあ悩みました。裏面に取り付け部が出ないように、工夫しました。(調べて作ってないので、これが普通だったらすいません)
後、このタイプのマチは初めて作りました。マチの名前は分かりませんが、なかなかの強敵でした。ゆっくり、丁寧に焦らず作り上げることが大切ですね。このマチの一番のポイントは、貼り付け方と、縫穴の開け方ですね。これを文章で説明するのは至難の業ですが、しっかり完成形に近い形になるように貼り付けることと、縫穴を90度しっかり垂直にさすことです。
100均のコルクコースターをうまく利用しながら開けました。
もう1個、ショルダーストラップです。これについては、ポシェットを作った革と同じ革で作りたくて。そうすると長い1枚革ではないので、どうやって繋ごうかと、試行錯誤しました。2〜3日悩んだんじゃないでしょうか(^^)長くても50cmくらいしか取れないので、リングとバックルで何とか形にしました。
⚫️苦労した点
何と言ってもショルダーストラップですね。先ほども書きましたが、1枚革じゃないものをどうやってカッコよく繋げてストラップにするか。縫って繋ぐことも出来ますが、強度に不安が残ります。1段階薄い1.2ミリの革であれば、何とか作ることが出来そうでしたが、貼り合わせる?折って貼り合わせる?幅は11ミリです。いやいや、縫い目がキマッてもそれだとポシェット本体に勝ってしまう気がしました。
結果、2ミリの本体と同じ厚みの革とリングを使い長さを調節しました。うまくいったと思います。
⚫️勉強になったこと
マチのコーナー部分の貼り合わせ方、縫穴の開け方、ストラップの作り方ですね。円形のマチは貼り合わせる時にバチっとキメておかないと縫穴がしっかり刺せないです。また、縫穴を開ける時に、今回はコルクコースターを貼り合わせたものを使いましたが、雑誌を丸たものでもいいかもしれません。要は、菱切りのを丸くなった部分に刺す時の下敷きになればいいんです。サランラップの芯でもOK?
後は、先ほどのストラップですね。「あるもので何とかするスタイル」と言うスタイルでもありませんが、ポシェット本体と同じ革でストラップも作り上げたいという想いからの工夫と言うか、何とかしようという気持ちでした。何とかなるものですね。
⚫️最後に
初めてオーダー頂いたショルダーポシェットですが、いろいろ勉強になりました。自分の好みとお客様の好みとも合ったようで、届いた後もお喜びのメッセージを頂きました。作り手冥利につきますね。
これからも新規オーダーは受け付けていきますが、ゆっくりと丁寧にお客様と向き合って、喜んでいただける革製品を作っていきたいと思います。
精進します。
それでは、今回はこの辺で。