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難しかったベスト3

 革細工を始めて13年ですか。自分の作りたいもの、こういうの作って欲しいと言うオーダーメイドまでいろいろありましたが、今回は、その中でも「これは難しかった!」と言う革製品を3個、ベスト3をあげたいと思います。
 ベスト3といいながら、この3つに順位は付けないでおきます。あくまで、難しかった3個です。
 では、どうぞ!

⚫️1個目
 トートバッグです。

 これは、縫う量も多いので、大変は大変なんですが、一番苦労したのは、バッグ本体のコーナー部分のマチの縫い付けです。
 この縫い方は、他の作り手さんもされておられますが、どうやって縫っておられるんでしょうか?聞いたことがないので、分かりません。「難しいだろうな」とはずっと思っていましたが、そう思うとチャレンジしたくなるものです。
 正解が無い世界とはいえ、間違ったやり方はあると教えていただいたことがあります。果たして自分のやり方が間違っていないかは心配にはなりますが、とりあえず形には出来たというモノです。
 また、大物の革が入手できた時にはチャレンジしたいと思っています。

⚫️2個目
 2層式の三角ペンケースです。

 これは甥っ子からオーダーいただいたものです。「ファスナーを開けると左右に分かれているのが欲しい」と言うことでした。
 どこが難しいかといいますと、マチです。しまっている時は三角の横にはみ出てはいけません。そして、開けたら当然大きく開きます。この、ファスナーしまった時にはみ出ないと言うのがなかなかのクセものでして。何度も何度も型紙を作り直して、何とか形になりました。マチと縫い付ける仕切りの長さとかね。
 普通の三角ペンケースじゃダメって言いそうになりました。

⚫️3個目
 2個入りメガネケースです。
 今回の表紙にも使っていますが、これ!

 「こんなのが欲しいんですが」と頂いた写真とほぼ同じに仕上げましたが、最初は、「これは無理やろ」と、違う形で2個入るケースを作ろうと思っており、そのようにお伝えしていました、  しかし、チャレンジしなくていいのかと。お客様のご希望に添えなくてどうするんだと。
 どうやって作られているんだろうと悩みましたねー。写真を何度も穴が開くほど見ました。あーでもないこーでも無いというやつです。横から見ると平行四辺形なんですよね。これも型紙結構作り直しました。
 後は、「どこかに琵琶湖を入れて欲しい」と言うオーダー。
 琵琶湖を抜き取ったモノを貼り付けようと思いましたが、取れる恐れがあります。じゃあ縫えばいいのですが、ちょっとカッコ悪い。悩んだ末、抜き取ったモノを縫い付ければイケる!という発想に至りました。OK!

 以上の3つが難しかったベスト3です。
 どれも、頭からケムリが出るモノでしたね。こう言うのを「あいよ!」と作れる技術を身につけたいですね。
 立体になった部分の縫穴の開け方とか、どうすれば正確になるべく簡単にできるのか。トライ&エラーの繰り返しです。
 こうやってRonbeuCraftは一歩ずつ前に進んでいます。

 それでは、今回はこの辺で。